水上悟志先生の漫画

『スピリット サークル』を
今更ながら出ているところまでまとめ買い


そして即日読むという


スピリットサークル１


体が前のめりにマンガの世界にダイヴする勢いでのめり込む

主人公、桶屋風太が
転校生の美少女、石神鉱子と出会って

そこから二人の７回分の過去世（いわゆる前世）を巡る
深い因縁の物語が始まる（と言うか物語の途中というか）



スピリットサークル２


水上先生の漫画は
『惑星のさみだれ』

惑星のさみだれ 1 (ヤングキングコミックス) (2006/01/27) 水上 悟志 商品詳細を見る

しか読んでなかったんですが

本当に急な衝動で今連載している新作を読みたくなって
思い切って出ているところまでまとめ買い


買ってよかった『スピリット サークル』
読んでてよかった『惑星のさみだれ』



１巻の冒頭の流れは
『惑星のさみだれ』を思わせるような

コテコテの因縁バトル
コテコテのボーイ・ミーツ・ガール


しかし蓋を開けてみれば
そう言うコテコテの演出で引きつけて
いい意味で読んでいる人を引き離す

むしろ
誘われて進んだ先で落とし穴に落とされて
そのまま物語の世界にダイヴさせられるような


……何言ってんだ（；＾ω＾）



スピリットサークル３


まず、帯に「水上悟志の輪廻転生バトルマンガ第○巻！！」って書いてあるけど
嘘ばっかｗｗｗｗ

これ単純なバトルマンガじゃないよ
厨二的能力バトルな要素はまるでない


むしろ
昔、読んでる途中で飽きた手塚治虫先生の『火の鳥』に近いものを感じる


近いってだけで全く別物だけど
と言うか今のとこ、没頭感で私は断然こちらを押すけど



読者にとって中心となるのは
桶屋風太と石神鉱子の現代

ここから過去世、いわゆる前世を見ていくことになるんだけど
古代、中世ヨーロッパ、戦国時代から果てには未来世界まで
さまざまな時代、様々な過去世を二人は巡る
という物語



読んでるときの感覚があまりにも独特


なんというか


螺旋状に降下、いや落下している感覚がある


こんなに面白いマンガ久しぶりに読んだ

ここまでのめり込めるマンガは久しぶりに読んだ


ただ単に
古い過去世から順を追って話が進むからってだけじゃなく

過去世へと主人公が落ちていくシーンがあるからってだけでもなく
（もちろんそれも要因の一つだろうけど）

物語それ自体が
読んでるときに落下している感覚を与えてくれる
いや、飛び込んでいる最中のような感覚を与えてくれる



これはすごいぞ
そもそも
ストーリー構成
絵の構図
演出

どれをとっても
水上先生天才じゃないか！？
と度肝を抜かれる

ストーリーのテンポの良さもすごすぎる
大体１冊につき一つの過去世がちょうど終わる
もっと続いてもよかったろと思うほどの壮大なストーリーが
あっという間に目の前を通り過ぎていく
まさに風太が見ている夢の如し

それでいて
時間を忘れて映画を一本ずつ見てるレベルで没頭する
これもまた、まさに風太が見ている夢の如し


「この漫画がすごい！」ならぬ
「この作者がすごい！」大賞があったら間違いなくノミネートされると思うレベル
というかされろ！


興奮が収まらない
明日『戦国妖狐』も買おう

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