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演出および美術の技法 ~P-1~

前回書き忘れていたこと+ちょろちょろと
本編が詰まるとすぐこうやってブログするのは悪い癖

でも現状整理になるので
ちょこちょこ書いてく
作中、特に演出として気をつけていることが
キャラクターのポージングや美術
小道具による物語の暗示
台詞の中の暗示


今回はポージングや美術に関する考察

小説版で特にする必要はないかもしれませんが
後々、ゲームシナリオや映像作品として活用するシナリオであることを念頭に置いてるので
作中の描写情報が映像出力された時に
どう見えるか、どう見せるべきかをかなり意識して作っています

主に
1.元々西洋絵画、寓意画に興味があった
2.作中の大きな仕掛けに美術・芸術(ないし美術部)が絡んでくる
3.心理描写の弱さを伏線でカバーしたい

という3つが原因

例として、実際に作中の一文を引用
 黒いスーツに身を包む男性。派手な装飾品と化粧の女性。
 塾帰りの高校生集団。飲み会帰りの大学生。
 繁華街は街明かりに彩られ、道行く人々は各々の道を歩き、歯車はしかと回り続けていた。
 だが、人も、街も、すべてそこに存在しているようでいて、実在してはいない。
 彼らの様相は擬装に過ぎず、全ては電飾と等しく装飾である。
 旭美の眼に、光が入り込んだ。ショーウィンドウに反射した、街明かりである。
 視線をそのまま下に向けた時、ふいに、一人の少女と眼が合った。
 電柱に寄りかかり、足を交差させ、後手を組んだ少女である。
 眼前に映るその少女の姿もまた、往来の人々と同じイミテーションである。
 制服を着て、化粧をした女子高生がいるだけである。そこに桑邑旭美は存在しない。
引用ここまで

物語のあらすじ的には
これから旭美というキャラクターが怪異に巻き込まれるシーンの導入部分

イミテーション云々のくだりは
この主人公の物語において、非常に重要になる考えで
ショーウィンドウを眺める旭美は、自分が旭美という一人の人間であることを強く意識しているけど
ショーウィンドウに映る自分の姿は、道を行き交う人々と同じように
傍から見れば旭美ではなく、一人の女子高生にしか見えない
というもの

ただ、今回注視してほしい点は旭美のポージング

ショーウィンドウに映る自分の姿を見ているわけですが
旭美のポージングは、電柱(街明かりの一つ)に寄りかかり、
足を交差させ、後手を組んだ状態ということ

このシーンを、では一度、絵に起こしてみましょう
(私は絵描きではないので絵の下手さはここでは言わないこととする)
2015-06-06 222528
絵に起こすと↑こんな感じになる
時間が午後9時過ぎなので、電柱の両隣にある店舗のシャッターが閉じられてる
と、脳内補足をしておいてほしい
加えて、シャッターの降りないタイプの店が正面に合って
そこのショーウィンドウに旭美の姿が映っているという状態

このポージングと言うのが
ライダー・ウェイト版タロットカードの12番『吊るされた男』
と同じ構図を、読者にイメージしてもらうように意識しています
(この辺りのポージングもプロットには書き込んである)


そして、こちらが実際の
ライダー・ウェイト版タロットカードの12番『吊るされた男』
2015-06-06 222626

さて、では『吊るされた男』についてですが
一番簡単なこのカードの解釈と言うか、暗示が

正位置=試練
逆位置=徒労

上で書いた通り、場面は
物語的には序章で
主人公の一人、旭美が、これから怪異に巻き込まれながらも
行方不明になった友人を救出に行く
その導入部分のシーンです
ですので、ここに『試練』を暗示するタロットのポージングを置いています

同時に
物語上、旭美は友人を救出することができないまま
怪異から命からがら脱出することになります
なので、逆位置の『徒労』が当てはまる、ということです

つまり、この導入のワンシーンで
これから起きることと、その結果が隠されているということです
いわゆる伏線というものですが、今回は演出として使うことにしています

ちなみに、よく「あの時登場したキャラがここに来るなんて! すごい伏線!」
って言うのをよく耳にしますが(ワン○ースとか
それは前フリとかで
伏線と言うのは本来、気づかれてしまってはいけないものです

まあ、今回このワンシーンに隠した暗示・伏線を全部、説明しちゃってますけど


えー、続きます

上記伏線に加えて、『吊るされた男』の逆位置の構図とあわせて見ると
2015-06-06 222640
組んでる足の位置が逆になっています
小説の方だと、描写的にくどくなってしまうので端的に書いてますが
映像作品化したら、旭美の人文字で数字の『4』を作る形にしようという意図があります

カバラにおいて、数字の『4』は物質世界を意味しています
旭美のポージング、体全体で、まずは物質世界を暗示しています
加えて、旭美は両手と片足の『3』つを、体の後ろに配置しています
カバラにおいて数字の『3』は精神世界を意味していますので
旭美は現状、怪奇現象や超常現象を信じておらず
精神世界は物質世界の後ろに在る状態

また、イミテーションのくだりもここに入ってきます
旭美は旭美として(精神的に)一人の人間たろうとしていますが
旭美である以前に女子高生である(肉体的な)ことが、彼女の精神を邪魔しています
この辺は、単純に早く大人になりたい的な
そう言う思春期の思考として考えて置いてOK(他の伏線は都合により明かせない


以上が、演出における美術的な技法の一例

実際の仕様では
色んな絵画からの構図、ポージングを参考にしつつ
元の絵を解釈しながら、作中のシーンに当てはめるという手法を取っております

また、作中では美術室に飾られている絵画の模写
廊下の掲示板などで展示されてる絵や、校長先生の部屋にかけられてある絵
日開市の美術館、地下道や店先などのちょっとしたところ等々
いたるところに絵画をちりばめて、かつ、それら全てにそこを通るキャラや
描写している主人公のシナリオの全体像ないしその噂検証の結末などを暗示するものとなっています
(この辺りはまた今度、気が向いたら説明します)

あと、ちょっとした小道具にも意味を持たせて置いてあります
例えば、理科室の描写をしたとして、天秤が描写されたら、どっちの皿が傾いているかなど

余談ですが、このシーンにおける演出は
以前、一部だけ紹介した路地の街灯の描写にもつながるようにしています
他の主人公は、点いたり消えたりしてる不安定な街灯が照らす、薄暗い路地を歩いているのに対し
旭美は唯一、繁華街の真ん中、街明かりの中で導入が始まるという点
こちらは小説的にどうしても必要な部分なので
なし崩し的にキャラの違いを出したにすぎませんが、効果的になってるはず


こうしたシナリオの作り方のメリットとデメリットで言えば
執筆が極めて遅くなるというデメリットが致命的かと
適当に書けないし、かなり先の先まで計算して
小道具やポージングの配置をしないといけないので

ぶっちゃけ、脚本やるから誰か小説書いてください
ってありえない泣き言を言いたくなる(;^ω^)



そうこうしているうちに23:40過ぎた:(;゙゚'ω゚'):

今日はこの辺で
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