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Erutanさんの曲を日本語訳する ~Will O' the Wisp~

Erutanさんの曲を一曲ずつ日本語訳
第五回目

今回はアルバム『Raindancer』に収録されている
トラック10 "Will O' the Wisp"


あくまで歌詞翻訳素人による意訳であることを念頭に置いて読んでください
また、ここではオリジナルである英歌詞は載せません
各自、アルバムに付属している歌詞カード、ライナーノーツを開いてください

追記2013/09/21
Will O' the Wisp(作詞作曲:Erutan 訳シーラ


あなたも知ってるでしょう? 火のように、星さえあなたを奮起させること
私も知っている。炎のように、愛は私の身を焦がすこと

私は自分がおかしくなってる(take leave of one's senses)ことに気づいてる
ただあなたのそばにいたい。
あなたの隣にいると、私は何も見えなくなる。
あなたという光に包まれて、自分を見失ってしまう。

どうすれば、あなたは私を、あなたの帰る場所に連れて行ってくれますか?
私は私の家に帰りたくない。だから、あなたの愛を私に下さい。私を幸せにしてください。

ウィル・オ・ウィスプ、私は引き返すことができない。
白い炎は青に沈み。私は絶望のままにあなたに沈む。

あなたも知っているでしょう? みんなあなたを愛している。あなたを敬慕している。
私は知っている。風のように、私はそこに無く、そこに居ない。

闇の中で鳴る胸の音は、否定するにはあまりにも速い。
私はあなたを中心に周る惑星のよう。
それなら、どうしてあなたは私を想ってくれないの?

どうすれば、あなたは私を、あなたの帰る場所に連れて行ってくれますか?
私は私の家に帰りたくない。だから、あなたの愛を私に下さい。私を幸せにしてください。

ウィル・オ・ウィスプ、私は引き返すことができない。
白い炎は青に沈み。私は絶望のままにあなたに沈む。

私を傍まで引き寄せて、私の胸を高鳴らせ
辺りが暗くなると、私はあなたを想う
あなたは私を夜通し導いてくれるビーコンのよう
私は、あなたに見合う人? 私はあなたの光に値する?

ウィル・オ・ウィスプ、私は引き返すことができない。
白い炎は青に沈み。私は絶望のままあなたに沈む。

ウィル・オ・ウィスプ、私は引き返すことができない。
白い炎は青に沈み。私は絶望のままあなたに沈む。


と言うことで
訳解説の前にErutanさんのライナーノーツを訳します


報われない愛……
誰かを想うということはとても美しい。それは外面的にも、内面的にも
叶わぬ恋であればあるほど輝いている……。

ケルト神話において
ウィル・オ・ウィスプは荒野に現れる眩い明かりで、互いに近づくと消えてしまいます。
そして、消えた明かりは再び遠くで現れるそうです。
片方は、もう片方のウィル・オ・ウィスプに触れることが叶わず、
もしかしたら、だからこそ彼らは現れるのかもしれませんね。




と言うことだそうです

さて、ウィル・オ・ウィスプと言えば聖剣伝説シリーズの光の精霊を思い出すし、
Erutanさんも妖精や精霊のように説明してます
実際は、鬼火の一種だそうで、



青白い光を放ち浮遊する球体、あるいは火の玉。<中略>
夜の湖沼付近や墓場などに出没する。近くを通る旅人の前に現れ、道に迷わせたり、底なし沼に誘い込ませるなど危険な道へと誘うとされる。

その正体は、生前罪を犯した為に昇天しきれず現世を彷徨う魂、洗礼を受けずに死んだ子供の魂、拠りどころを求めて彷徨っている死者の魂、ゴブリン達や妖精の変身した姿等ある。

from Wikipedia



だそうです


もっとも、この曲において重要なのは
陽炎、蜃気楼、あるいは逃げ水のように
近づこうとすれば離れ、消えたと思えば手の届きそうなところに現れる
ということ

特に、『手が届きそうで届かない』距離が一番重要かと
Erutanさんは叶わぬ恋だからこそ儚くも美しいということをライナーノーツで言ってますし
そう言う、人を想う気持ちを意識して読むと、歌詞の意味が見えてくるかと

歌詞の中ではウィル・オ・ウィスプ以外にも
『惑星』や『星』というキーワードが出てきます
曲の雰囲気的にも、どこか星空を思わせるところがあるし
これはおそらく、惑星同士、あるいは惑星と衛星の関係も
『手が届きそうで届かない』を延々と繰り返しているように思わせるところがあるからかもしれないですね


ただ、一つどう訳せばいいのかと悩んだのが
最初の一文

曲の主人公がウィル・オ・ウィスプなのか、それとも人間なのか判断できなかったので
この一文だけかなり直訳臭くなってしまった
ニュアンス的にはそれなりに近いと思うんだけど(;^ω^)
それから、同じ理由で
「ウィル・オ・ウィスプ」とすればいいのか
「ウィル・オ・ウィスプ『よ』」とすればいいのかも悩んだ
どちらとも取れるように今の形になってますが



一か所、語彙、英語的にこれは気を付けなければいけないなっていうのは
I've taken all leave of my senses
という言葉
こちらは、おそらく「take leave of one's senses」という熟語で
意味は「気が狂う」
歌詞的には恋煩いで頭がおかしくなる系かと
作中の流れ的にも自然だし



と言うことで
今回はここまでです

しかし、Erutanさんは
綺麗な曲を書くのが上手い
儚い曲が多いですが、それがまたいい感じ


追記2013/09/21
訳の一部が抜けていたのと、歌詞の一部に誤訳があったので直しました
以下、修正点
繰り返しの部分を追記
「白い炎は青に沈み。私は絶望の底に沈む。」を
「白い炎は青に沈み。私は絶望のままあなたに沈む。」
に修正
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