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Erutanさんの曲を日本語訳する ~So Far Away and So Near~

Erutanさんの曲を一曲ずつ日本語訳
最終回

今回はアルバム『Raindancer』に収録されている
トラック12 "So Far Away and So Near"


あくまで歌詞翻訳素人による意訳であることを念頭に置いて読んでください
また、ここではオリジナルである英歌詞は載せません
各自、アルバムに付属している歌詞カード、ライナーノーツを開いてください
So Far Away and So Near(作詞作曲:Erutan 訳シーラ

今夜、終わりのない星空へと淡い月光が飛ぶ
だから私を離さないで
遠く響く、私の胸の鼓動を感じて
私の手を取って
魂の昇るところへ連れて行って
とても遠く、とても近いあの場所へ

私は前世であなたの目を見たことがある
本当よ
あなたは星の近くまで飛ぶのを想像した
私はここで、月が昇るのを待つ
ああ、とても遠く、とても近く

あなたの視線に、私は永遠を感じた
広く、遠くまで、
不老の時の中を自由に
羽のある翼で私の魂を追いかけて

私をそこに連れて行って
いつまでも平和なその場所へ
とても遠く、とても近いその場所へ



さて
今回も訳解説の前に
Erutanさんのライナーノーツを見てみましょう



自分の最愛の人と共に
ヴァン・ゴッホの『星月夜』の中にいると、想像してみてください
あらゆるものを、銀色の光で覆う、月夜の世界です。
私は、美しい絵にこの愛の歌を塗りたかった
この絵以上でも、以下でもなく、
この歌は、私が初めて作詞した歌で、私にとってはとても大切な曲です。

Erutanさんのライナーノーツより


Erutanさんが初めて作詞作曲した歌だそうで
内容は、名画『星月夜』をイメージしたとのこと

この絵を、情熱的と感じる人もいれば
暗いと思う人もいるし、綺麗と思う人もいることだろう

Erutanさんは、そこに『愛』を加えて自分なりに感じるものを表現している
ゴッホの絵以上のものでも、以下でもなく、『愛』以上のものでも、以下でもなく


歌詞の内容は
前世の話や魂、天国らしきキーワードがあるから
これまでのErutanさんの作詞の中でも特に魂について書かれてあるように思う
作中の物語も天国に近いようで遠いような場所のようだし


ちなみに、曲作りの方で言えば
今までの曲の中でも、かなりシンプルな作りなように思う
シンプルながら、むしろシンプルだからこそ、
メロディーとErutanさんの歌声が綺麗に目立ってる気がする
あと、面白いと思ったのが、リピート再生にすると止まらない(;^ω^)


さて
今回の訳で気になった数点

まずは
「遠く響く、私の胸の鼓動を感じて」
と訳したところ

ここは、この形にしたけど
「私の心のリズムを感じて」でもよかったかもしれない

と言うのも、話の内容的に胸の鼓動を感じることができるのはおかしいかと思ったから
……まあ、だからこそ、胸の鼓動を感じてほしいという意味なのかもしれないし

ただ、心のリズムにした方が、素敵になるとも思う
最愛の人を見た時の、他とは違う幸せや嬉しさのリズム
それを感じてほしいってことになるのだから


次は、「本当よ」と訳したところ
原文では"In innocence"となっていて
直訳すれば「無罪」「純真」「純粋」「無垢」辺りだろう
ただ、唐突にこれが出てくるのもおかしいので、前文と繋げて
「前世の話は本当だよ」としようとした
もっとも、それだと続く「あなたは星の近くまで飛ぶのを想像した」と繋がらないんだけど
それでもやっぱり、「無罪」や「純真」=「嘘偽りのない」と言う意味で解釈すればいいはず
……たぶん


最後に
「あなたの視線に、私は永遠を感じた
広く、遠くまで、
不老の時の中を自由に
羽のある翼で私の魂を追いかけて」
の部分

結構、ごちゃごちゃしているように思うけど
とりあえず「不老の時の中で」は不正解の訳だと思う

既に魂の状態なんだから「年を取ることがない」と言う意味での"ageless"だから

翼も、天使的な意味での翼なのかな?
西洋の死生観とか、そう言うのはあまり詳しくないけど
歌詞を読んでて感じたのは「肉体に縛られる必要がない」と言う意味での
「自由」の象徴である「翼」を使ったとかかな?



と言ったところで

天国に近くて遠い場所(『星月夜』のような世界)で
魂の状態で愛し合う二人

そう言うものをイメージすればいいかと




さて
ついに今回でErutanさんの曲をほぼ日本語訳したわけだけども
訳をしてみると、今までとは違った見方でそれぞれの楽曲をとらえられて
大変ではあるけど、訳してて楽しかったのが大きい

割と「こういう感じの曲だろうな」なんて適当に考えてたのもあるだろう
「ああ、こう曲だったのか」とか「やっぱりこういうイメージなんだね」とか
一曲一曲に対して発見や驚きがあってね

ただ、まあ、毎回冒頭で言っていますが
あくまで歌詞翻訳素人による意訳ですので
ここに書いてある訳が正解というわけではないですし
自分の感じたものや解釈を優先してほしいです

あと、日本語に直したところで
やっぱり原文のニュアンスや雰囲気は表現しきれないので
英語が苦手な方でも、ぜひこれを機会に勉強してみて欲しかったりもします



……しかし、前から親日な方だとは思っていたけど
日本人でも知らない・分からないようなことを知っているErutanさんはすごいですね
よく勉強、研究されている
正直、一番驚いたのはここですね


あと、あれだ
Erutanさんに興味あるけどCDやデジタル音源を持っていないという人は
ぜひ、ホームページから購入してみてください

特にCDは歌詞カードとライナーノーツが凝ったつくりになっているのでお勧めです
Erutan Raindancer
サインくださいってメールしたらサインもいただきましたし

住所を晒すわけにはいかないので見せられないですけど
梱包にもちょっとした遊び心があったりで
歌と同様に大変素敵な方です

メジャーデビューしてる歌手ならまだしも
インディースで頑張ってる方なので
応援するために購入するのも、ね

というようなところで
今回はこの辺で
ではでは( ・ω・)ノシ
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Raindancerの全訳、
本当にありがとうございます
前よりいっそう好きになれました

今回も度々悪いのですが、
三番の初めの方の歌詞がサイトでは
In another life I livedになっています
In the way you look at meかな?
とは思ったんですが
勝手に変えるのは違う気がしまして

本来の歌詞はどうなっているんでしょうか?
最後にこれだけお願いします
Re: タイトルなし

> げそさん
> Raindancerの全訳、
> 本当にありがとうございます
> 前よりいっそう好きになれました
いえいえ、こちらこそ、こういう機会ができたことに感謝しています
それに私自身も、以前よりもErutanさんのことが好きになりました

> 今回も度々悪いのですが、
> 三番の初めの方の歌詞がサイトでは
> In another life I livedになっています
> In the way you look at meかな?
> とは思ったんですが
> 勝手に変えるのは違う気がしまして
三番目の歌詞、確かにホムペには誤字がありました
おっしゃる通り、「In another life I lived」ではなく
「In the way you look at me」になっていないといけません
今回、訳の方にこういった原文の誤字による誤訳はないので
あとは大丈夫なはずです( `・ω・´)
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