×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
別館
| |
The Voice UKの初週をトリで歌った Cody FrostさんのLay All Your Love On Meがすごい アレンジ1つで歌詞の意味があまりにも変わっているので 私が感じたものを解説いたしました まずどういう歌詞なのか
歌詞の和訳というか どういうことが書かれてあるのか ものすご~く大雑把に説明すると 今まで私は嫉妬すらしたことのない女だったけど あなたと出会って変わってしまったわ 他の女に負けない自信だってある 自分がそうなったことにさえ、驚いているのよ お願いだから私だけを見て 私にだけあなたの愛を注いで あなたの愛を全部 っていう内容の歌詞です ものすご~く大雑把なので 原曲の歌詞が載ってるサイトとか探して 自分で読み解いてみるのもいいかと (できる限り自分の力でね) もっとも、この後、歌詞解釈しながら記事書いてるので 探すのおっくな人はこのまま下へスクロール まずは原曲 ABBAが歌ったバージョンを聞いてみましょう いわゆるディスコミュージックらしく 全体的に明るめの曲調 それでいて、ペケペケいってるギターの音色がいい味出してて どことなく妖しい雰囲気もある Aメロ 出だしからのAメロ部分は なんだか意志の強そう、あるいは我の強そうな女性が こう、男性に迫りくるような力強さがある 歌詞の意味的にも、そういうイメージで聞くと 「あなたに会うまでは、アタシは嫉妬なんてしたことなかったけど」 「今じゃ周りの女はみんな敵に見えるわ」 「アタシはそいつらに負けない。あなたを手に入れようとしている。これってすごくない?」 今まで嫉妬深くなかったけど、今は情熱的な女になったのよ っていうイメージが、楽曲の力強さと相まって、非常によく表現されている Bメロ ここではむしろ力強さではなく 押しているのは弱いイメージ Aメロの最後に来る歌詞「タバコは嫌いって言ったわよね」からの Bメロ「でも今はそうじゃないわ」 「今は何もかもが新鮮に感じる」 「今までアタシが学んできたことが、全部ひっくり返ったわ」 「ああ、お願い……」 と、相手の男性と出会ったことで価値観が変わり 恋に落ちていった様子が、曲とともに表現されている そんで、ある意味ここの曲調が嫉妬深さを表現しているようにも聞こえる Bメロがあるのとないのとで、だいぶ曲の雰囲気も歌詞の解釈も変わると思う 2番歌詞だとちょっとため息交じりなのも絶妙 そして、そこからのサビ 「あなたの感情を無駄にしないで」 「あなたの愛は、全てアタシに注ぎ込んで」 「あなたの愛情を他の誰かに分けないで」 「あなたの愛を、全てアタシに注ぎ込んで」 これが生きてくる サビでは、Aメロほどのインパクトもなければ Bメロほどの深さもなく むしろ開放感がある Bメロでためたものを、ここで解き放っている形のよう この曲構成のおかげで、主人公の女性が男性に対して 自分の全てをさらけ出している状態に聞こえる まとめると それまでは、おとなしい女性だったのか、あるいはまんま嫉妬深くなかったかの女性が ある男性と出会ったことで大きく変わるという内容ですね で、価値観がひっくり返るっていうのは 恋に盲目になっている状態にも見える そこに必死さはなく 勝利を確信している彼女は 情熱的で熱烈なラブコールを男性に送る内容 って感じの楽曲に聞こえるわけです さて、今回、紹介したいCodyさんのアレンジの前に ABBAの楽曲のみで構成された ミュージカル『マンマ・ミーア!』版 も参考までに載せておきます 出だしのAメロを相手の男性に言わせてるので "Now every woman I see is a potential threat"が woman→manに変更になっているが 問題はそんなところではない さっき解説した歌詞の意味がまるで当てはまらない 歌詞の意味合いがまるで変ってしまっている 男性を複数人並べたシーンなんか 主人公のソフィに群がる有象無象の男性が それぞれに「俺を選んでくれ!」って言ってる歌詞になってる あと、全体的に本家ABBAの時と違って ティーンらしいティーンの恋愛模様 青春の1ページ感が果て無く強い 嫉妬深さもABBAの時と違って 年相応の嫉妬心 かわゆい もうこれだけで、歌詞のイメージや歌詞の解釈が 大きく変わることがわかるかとは思いますが ここからが本題 The Voice UK の初週で登場した Cody Frostさんのアレンジがこちら 重い! 重いし暗い! しかし、だからこそ素晴らしい まずもってして 出だしからして重っ苦しい ここの違いから感銘を受けているわけですが イントロ 原曲は、シンセによるイントロ→ギター、ベース、ドラムが参加して どことなく穏やかではない雰囲気を持ちつつも(サビのメロディーから始まってるから) 華やかささえ感じる、とても明るいイントロになっている それが、Codyさんのアレンジだと ドラムとギターのみ 他には一切なし だけど、このたった二つの楽器だけで 歌っているキャラクターを見事に表現している ドラムは意志の強さ、心の強さを ギターは哀愁の漂う後姿を それぞれ表しているようだ そこにCodyさんの歌声が乗ってくるわけだけど イントロからのAメロがまたすごい Aメロ ABBAの時のような 意志の強そうな女性が迫ってくるイメージは 微塵も感じられない まるで、嵐の前の静けさのような空気 同時に、迫力がないかわりに とても優しいのです それも、怖いくらいに 歌詞の雰囲気もガラッと変わって 「あなたに会うまでは、私は嫉妬なんてしたことなかったわ」 「今じゃ周りの女の人が、みんな敵に見えてしまうの」 「それでも、私はあなたを独占したいと思っているの。これってすごくない?」 縦に並べたほうがわかりやすいな ABBA→周りの女はみんな敵だ! Cody→周りの人がみんな敵に見えてしまう ABBA→必ずアンタをものにしたいって思ってる! (自分が嫉妬深くなったことに対して)これってすごくない? Cody→あなたを独占したい(あなたの一番になりたい)。 (弱々しい自分が実は負けず嫌いだと気が付いて)これってすごくない? 例えるなら、原曲の方のイメージが Beyonceがヒールがつがつ言わせながら迫ってくるような気迫があるとしたら Codyアレンジ版は ナタリー・ポートマンがシトシトと歌っている感じ 出だしからAメロだけでこれだけの差がある Bメロ そして、そこからのBメロが凄まじい Bメロ~サビの流れが秀逸すぎる 原曲の方で書いたけど 歌詞の意味的には 「あなたと出会ったことで世界が変わったわ!」 「あなたのことが大好きだから、アタシだけを見てちょうだい!」 っていう、キャメロン・ディアスばりの『喜び』に満ち満ちたBメロ→サビですが Cody版はサビに至るまでの歌詞表現がガラッと変わっている タバコのくだりと見ていた世界、価値観が変わったことが言い訳になってるんです Bメロ 「前はタバコを嫌ってたけど今は嫌いじゃないし」 「あなたのおかげで新しい世界を見られるようになったけど」(ピアノが入る) 「ああ、そうじゃなくて」 ぐっ、と飲み込めない唾を無理やり飲み込んで 「ああ、どうかお願い……」 「お願いだから……っ!」(Bメロラスト) サビ 「ほかの人を、見ないでほしいの……」 「お願いだから……。私だけを……、見て……」 Bメロはサビに向かうにつれて 徐々に徐々に、それまで押し込めていたものがあふれてくる Aメロでは表面上、平静を装っていたけど 次第にペルソナが剥がれ落ち始め Bメロのラストでは抑えていた本心が決壊しているように見えるのです ”Now everything is new”から入るピアノ(かな?)の音色がまたよく考えられている ただ高音域で綺麗な雰囲気を出しているわけではなく 半音を使って、不安にさせるような音階にしているんですね つまり、それまで男性と会話していた間は平常心ではいたけど ピアノが入ったあたりから、 本当は今すぐにでも、言いたい事をすべて吐き出してしまいたい っていう葛藤が強くなりはじめ 葛藤しながら声を荒げていき 最高潮に達したそのとき、ふつりと体から力が抜けて(抑えていたものが決壊して) そして、サビに入る こぼすように悲痛な叫びをあげる サビ1回目の弱々しい感じは、実際に口から出ている言葉 サビ2回目の荒々しい感じは、心の中での湧き上がる情念の強さ を表しているのではなかろうか もはや、原曲に存在していた強い女性像はそこになく 居るのは弱々しく、必死で、すがりつくような姿の女性 と、 ここまで長々と書いたけど 原曲の歌詞解釈含め あくまで私の解釈ですけどね 歌う人 解釈の仕方でこれほどまでに楽曲の意味合いが変わるとか 久しぶりに見たわ もう何回も再生してるもの Cody版 正直な話 聞き込めば聞き込むほど Codyさんの歌唱力が まだまだ発展途上にあるのだなと いくらでも改善の余地があるのだなと そう思わせるような実力が見えてくるんですけど うん、やはりオーディション番組のこういうところっていいな ただ歌わされるんじゃなくて 歌いたいように、伝えたいように 自分の心中を歌にする こういうのが見られるから オーディション段階が一番好きなんだ どの番組も みんなはどう解釈したのだろうか PR | カレンダー
カテゴリー
スポンサードリンク
最新コメント
最新記事
(02/13)
(02/12)
(02/12)
(02/12)
(02/11) 最新トラックバック
プロフィール
HN:
シーラさん
性別:
非公開
ブログ内検索
アーカイブ
P R
|
はい、自分、彼女の動画は2回ほどしか視聴していない訳ですが、
この記事を読んだ後、再度5回ほど繰り返して視聴した次第。
こいつぁなかなか難しいところに挑戦してるんではないか、と。
ボーイジョージとの化学変化で何かがハジけたら面白い事になるのではないか、そんな気がしてきました。
この世界観は、歌い方ではなく演奏も大事になってくる訳で、
確かに、ここまで変えてくると『楽譜はどうしてんの?』と考えてしまう。
まさか『こんな感じで』ってやっちゃうのか?
だとしたら、プロって恐ろしい。
読んで頂きかたじけのうござる
というか再生回数増えたってことのほうがうれしいス
> こいつぁなかなか難しいところに挑戦してるんではないか、と。
> ボーイジョージとの化学変化で何かがハジけたら面白い事になるのではないか、そんな気がしてきました。
動画を見た後で、私も彼女分のFull動画を探してみたわけですが
palomaじゃなくていいんかいっていう
それはそれとして、
> この世界観は、歌い方ではなく演奏も大事になってくる訳で、
> 確かに、ここまで変えてくると『楽譜はどうしてんの?』と考えてしまう。
> まさか『こんな感じで』ってやっちゃうのか?
> だとしたら、プロって恐ろしい。
以前、アレンジって出場者が依頼してるのかって質問を投げかけましたが
(そしてさとさんに教えてもらいましたがwww)
今回のアレンジのことを考えると、やっぱり誰がどうアレンジをかけたのかが気になるところ( ・ω・)
がっつりロックだし、Codyさんの趣味でのアレンジなんでしょうけど
楽譜、気になりますよねえ
本人が考えて編曲したなら、相当な才能だろうと思いますし
プロが自由にアレンジした結果だとしても、凄まじい
明日もThe Voiceがありますが
いやはや楽しみですなあ!www( ゚∀゚)